この記事は2024年4月24日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。

FXトレード戦略
(画像=HecoPhoto/stock.adobe.com)

2024年4月24日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。

現在の為替相場の傾向や相場観

米ドル/円は154円台後半で動けない。バリアオプションや、介入警戒感から上を攻めきれない一方、下値も昨日23日(火)は米PMIや、日経新聞の報道に下押しする場面が見られたが、すぐに買い戻しが入っている。

今週26日(金)に予定されている日銀政策金利決定会合を通過しないとトレンドの出現は難しいのかもしれない。注目の日銀だが、前回の会合でマイナス金利を解除したばかりなので今回追加利上げはないとの見方が大半。

ポイントは展望レポートの見極めほか、植田日銀総裁会見で追加利上げや、円安による悪影響をどこまで踏み込んで発言してくるかだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今回の日銀で、物価見通しが想定内の上方修正でかつ、植田日銀総裁の会見もこれまで通りなら円安イベントになる可能性は高い。

円高にしたいのであればマーケット想定を上回る日銀の変化が必要だ。もし変化がなければ円安は継続ということになる。とはいえ、鈴木財務相は昨日23日(火)、為替介入に関して「環境が整ったと捉えられても良い」と発言しており、155円超えはいつ介入が飛んできてもおかしくない環境だ。

そうなると、155円付近からのロングはリスクリワード的に見合わないように感じるため、上方のブレイクで走るところは狙うにしても深追いはしないようにしたい。

▽米ドル/円 の日足チャート

240424iguchiS
(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。