この記事は2024年4月15日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=ELUTAS/stock.adobe.com)

2024年4月15日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、全ての通貨が下落となり、ドルは全面高の展開で引けた。小動きが続いた米ドル/円の均衡を破り、152円決壊の原動力となったのは米国のCPIの発表だった。

週間では円は下落の最下位(-1.09%)に位置しており、政府・日銀の円買い介入警戒もあり、週間ではクロス円がむしろ下落している。ECBが緩和バイアスに転換したことで、ユーロが下落最上位(-1.80%)と下げ足を速める。

現在の為替相場の戦略やスタンス

週末は「イランが報復、イスラエルが大半の迎撃に成功」と伝えられ、地政学リスクが再度台頭している。週明けのオセアニア市場では、ややリスク回避の動きが先行して、スイスフランや円などが買い戻されている。

あくまで、中東情勢は全面衝突に至らずがメインシナリオだ。今年焦点になりそうなのがグローバルでの利下げ開始だったが、すでに利下げ開始時期と年内の利下げ幅に市場の眼は移る。

先行しそうなのが欧州、一方で米国はインフレの再加速から利下げ自体に疑問が走る。格差の拡大は鮮明で、ユーロ/米ドルやユーロクロスは戻り売りに妙味があるだろう。

今週は米ドル/円で152.00~155.00円、ユーロ/米ドルで1.0500~1.0700ドル、ユーロ/円で161.00~164.50円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。