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今回は、世界経済が長期的に見れば安定して成長し続けている事を利用したグローバルマクロ投資について紹介し、その有効性と手法について説明させて頂きます。

比較的低リスクで安定したリターンを得られる可能性がある一方で、ある程度まとまった資金が必要なグローバルマクロ投資は、余剰資金がありつつも、投資についてはリスク回避的な方に特にお勧め出来る投資方法である事が分かると思います。

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◉グローバルマクロ投資とは


グローバルマクロ投資(Global Macro Strategy of Investing)を簡単に言えば、世界全体(global)のマクロ(macro)経済指標に基づいて、世界中の幅広い金融商品に分散投資する手法です。
マクロ経済指標には、各種経済統計や為替や金利からマクロ経済成長予測まで、世界中の国や地域の経済成長に関係する指標があり、ポートフォリオを組む為に用いられます。

グローバルマクロ戦略を取るヘッジファンド等は、経済の上昇局面を予測して買うだけでなく、経済の下降局面を予測して売るなど様々なポジションを取りますが、後で説明するように、個人でも買いを中心にグローバルマクロ投資を行う事は可能です。

株式を例に挙げれば、基本的には経済が成長している場合は株価も上がっていくものなので、当該地域の金融商品に投資すれば、それに合わせて利益を得る事が可能だと考えられます。いわば、極限までに突き詰めた分散投資と言えるものでしょう。


◉難しい集中投資


グローバルマクロ投資を極限までに突き詰めた分散投資とすれば、その対極にあるのが集中投資です。ウォーレン・バフェット氏が言うように、当該企業の財務や事業、成長性などを綿密に調べて割安株を見つければ、極めて高いリターンを得る可能性はあります。

この手法にはロマンは有りますが、実際のところ個人で調べられる情報には限界があります。特に専門知識や(当該企業に関係する)人的ネットワークに乏しい場合、大きな成長を確信出来る企業を探すのは不可能ではないですが、難しいと言えるでしょう。

また、仮にそのような企業を見つけられたとしても、その企業が爆発的な成長をする保証はどこにも無く、失敗した場合は大きな損失になります。バフェット氏のような投資手法を実行した投資家は世界中に多くいますが、その中で投資の成功者の数より遥かに多い投資の失敗者がいるのが事実でしょう。