不動産投資,医者
(写真=PIXTA)


まだまだ働き盛りと言う年齢の方は、医療や健康についてそれ程気にされていない方が多いのですが、子育てを終えられた世代の方ですと、親御様の体調管理でしたり、ご自身の健康に対して強い関心をお持ちの方も多いと思います。

今回はその様な方向けに、身近な所で気軽に通える「かかりつけ医」を見つける重要性をまとめます。

【そもそも「かかりつけ医」とは?】

文字通り病気の時に通う「かかりつけの病院」と言う意味ももちろんあるのですが、それだけではありません。

身近な所にある開業医で、普段から体調相談等で気軽に通える事で、通常時の健康状態や過去の病歴を把握してくれて、いざ病気となった時に健康時と今の状態を比較した上で適切なアドバイスをくれる医院をここでは「かかりつけ医」としています。

【「かかりつけ医」を見つけるメリットと上手なつきあい方】

一番のメリットは、いざ病気になった時、普段の状況を把握してくれた上での親身なアドバイスをしてくれる事です。

「大病院の方が安心できる」とお考えの方も多いと思いますが、その様な方でも病院で延々と待たされたあげく、数分の診察の後に「薬を出しておきます」で診療があっさり終わって腑に落ちない、或は不安な思いをされた事は多いのではないでしょうか。

その点身近な(=普段から通える所の)お医者様に自分の普段の体調を知っておいて貰えば、いざと言う時も安心して診て貰え適切な診療にも繋がります。

また万が一、高度な医療機器等を備えた総合病院や専門病院での診断や治療が必要な事態だったとしても、「かかりつけ医」の方から良い病院を紹介してもらう事で、スムーズな「病診連携」も機能します。

【信頼してつきあえる「かかりつけ医」の条件】

「かかりつけ医」では元気な状態を知って置いてもらう為に、長くつきあえると言う事が重要な条件になってきます。

ですので通われる側の都合として、ご自宅や職場の近く等、通院時間が短くて済み通いやすい事がポイント。また病院側としては患者の情報が長く引き継がれる体制が出来ている事が大事になりますので、院長、もしくはその後継者が診療の現場にきちんと立っていて自分を担当してくれる病院である事が重要になります。

【信頼して付合える「かかりつけ医」の探し方】

上述の様な条件を備えているお医者様である事は大変重要ですが、もう一つ、その先生は患者の話しにきちんと耳を傾ける姿勢をお持ちであるかと言う事も大変重要です。

例えば眠れないと言う悩みに対して、ただ睡眠導入剤を出しておきますという先生もいらっしゃりますが、不眠の場合もその症状や要因は様々。「それは寝付きが悪いと言う事か?途中で目が覚めるのか?」等と質問してくださり、生活の状況を含めて多方面から診断してくれる先生に診て頂きたいもの。

その様な信頼できる医院を探す方法としては地元医師会へのお問い合わせがお勧めです。

「きちんと相談にのってくれて、他所の病院とも繋がりの強い先生はいませんか?」「年寄りを抱えているので、往診もしてくれる先生を探しています」などご自身の要望や状況を出来るだけ明確に伝える事で適切な医院を紹介してくれます。

ただし良いと紹介された医院でも、ウェブサイト等を確認する事は重要です。

ニンニク注射等、医療以外のサービスも充実している場合は「サービス精神旺盛で新しい事にも積極的な良い先生」と言う可能性もあるのですが、少々経営の軸がぶれている可能性もありますので、詳しい評判を人に聞く等注意が必要です。

TOMB

参考

PRESIDENT 2012.9.3 P64〜65 「信用できる医者、出来ない医者」評価ポイント10

PRESIDENT バックナンバー